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二つの文化の違い
                中学校2年         

 いよいよアメリカに出発する日がきました。期待と不安で私の胸がいっぱいです。今年の夏、南日本カルチャーセンターのプログラムでアメリカのバレースプリングスに行きました。事前学習でアメリカについて勉強しました。アメリカでは靴をぬがないで家に入る。ハグをする。あいさつがわりに相手のほほにキスをする。車は右側をはしる。はっきり自分の意見を言わないといけない。などなどたくさんの文化の違いを学びました。私は、決して英語を上手に話せるわけでもないので、コミュニケーションをうまくとれるかという不安もありました。

 ホームステイ先も出発日の前日に、決まったのでその日までホームステイ先がどんな人だろうかという心配はありました。ホームステイ先では、土、日曜日以外は朝食、昼食を自分で作らなければならないと聞いていたので、つくれるかという不安もありました。そして何よりも驚いたのは、冷蔵庫を勝手に開けて食べ物をとって良いということです。日本では考えられないことがアメリカではあたりまえとしてなっているんだと思いました。
 アメリカに着いて一番最初に感じたことはとにかく人が縦にも横にも大きかったです。みんながニコニコしてとても愛きょうが良く私までうれしくなりました。すれちがうと、「Hi.」「Hello.」と言い最初、私は恥ずかしかったです。

 ホストファミリーと会う時が来ました。私のホストファミリーは、ホストファザーとホストマザーの二人家族でした。ホストマザーがむかえてくれた時、大きな体でギューとハグしてくれました。日本では、慣れていないあいさつだったので照れくさかったです。ホストファミリーの家に到着後、事前学習で勉強した通りに靴のまま部屋に入り、ちょっと違和感がありました。家にはプールがあり、日本では考えられないことだと思いました。そして、その日の夕食には、日本ではなかなか食べられないメキシコ料理のタコスでした。
 次の日、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジに行きました。日本にはないスケールを感じました。空や緑や建物がとても鮮やかでした。いよいよ学校が始まりました。英語でアメリカの事を学んだり、歌を歌ったりしました。学校での昼食は、自分で作ったサンドウィッチです。パンにピーナッツバターとブルーベリージャムをつけてジッパー袋に入れて果物と一緒に食べました。日本のお弁当と全く違う昼食でした。そして、私が何よりも驚いたのは、外食をした時の料理の1.5倍でした。飲み物も日本のLサイズがMサイズででてきたり、全てが日本より大きかったです。

 何よりもうれしかったことは、私の誕生日をホストファミリーとアメリカで出会った友達に祝ってもらったことです。真っ白の長方形のケーキにブルーの恐竜が乗ったアメリカならではのケーキをホストファミリーが準備してくれました。自宅のプールでみんなで泳ぎ、お庭で焼いたハンバーグとソーセージをパンにのせて食べ、プレゼントをもらい、まるでテレビの世界のような誕生日をむかえました。
 24日間という短いアメリカでの滞在でしたが日本とアメリカの違いを目で見て、体で感じ、体験することができました。大変驚いたり、恥ずかしかったり、複雑に感じることもありましたが、それぞれ違って、それぞれの文化として認めることを学びました。

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