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青少年海外派遣
イベントレポート
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霧島市国際交流協会事務局
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支援とは? 
                 高等学校1年

「支援」という言葉を聞くと、私は先進国が発展途上国を上から目線で見ているようなイメージがあって、あまり好きな言葉ではなかった。しかし、青年海外協力隊や国際協力には興味があり、今回見学に行けることを楽しみにしていた。
 協力隊員の方々は、ラオスという日本とは文化も生活習慣も違う国に生活しているのも関わらず、明るい笑顔で活動されていることが印象的だった。助産師の隊員の方の病院では、診察室やオペ室を見学させてもらったが、決して清潔ではなく、土足で中に入るし虫もでそうな部屋であった。また、フランスの援助によって建てられた建物にはスロープがあった。私はラオスへ行く前、簡単なラオス語や文化を知るために、ラオスの子ども番組をみていた。するとその中に、車いすの子どもが普通の子どもたちと元気に遊んでいるアニメがあった。日本では小さい子どもが見るアニメでは障がい者が出ることはあまりないので、障がい者に対してどのような意識があるのか質問することができた。すると、「ラオスは障がい者の方などに対して、日本ではありがちな偏見や差別というものがなく、ありのままのその人を受け入れるという文化がある」、ということを教えてくださりとてもいいことだなあと思った。そのかわり、みんな平等な人間という意識から、バリアフリーの考え方がないことも知った。
 私はずっと知りたかった、「支援」という言葉の意味を隊員に聞くことができた。すると、「一方的に「何をどうすればもっと良くなる」などというのではなく、現地の看護師と同じ立場になり、一緒に仕事をしその中で自分のもっている知識や経験を生かしながら、こうしてみよう、ああしてみようと声をかけてすることだ」と教えてくださった。私は支援という言葉が、お金をあげたり、何かを造ったり、一方的になにかをするというイメージが強かったので、今回実際に活動されている隊員から現地でお話を伺えたことで納得することができた。
 ラオスは貧しい国とされているが町の中で物乞いをしている人がいない。ラオス人は物のない人に物を与えるという精神があり、物乞いの状態になるまえに親戚や村の人々が助けてあげるらしい。日本では薄れてきている思いやりのある素晴らしい文化だと思った。しかしその反面、ラオス人はこのような精神を持っているので、外国が支援や援助をするとそれにとても頼ってしまうらしく、私たちが支援や援助をしている理由を理解してもらう必要があるということも感じた。また、その意味を伝えることも協力隊の活動の一つであると知った。
 今回ラオスへ行くことができたおかげで、「支援」という言葉のたくさんの意味を知ることができた。また、青年海外協力隊については、本で読んだり、テレビで見たりして多くのことを知っているつもりであったが、実際に現地へ行き話をきくとまだまだ知らないことや誤解していることがたくさんあった。私はまだ将来なりたい職業が決まってないが、この経験が一つの材料になると感じた。
 最後に今回この事業を企画してくださった方々、同行者の方々、団員のみんな、本当にありがとうございました。
 コップチャイ ライライ!!! 

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