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青少年海外派遣
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世界観の広がり        高等学校2年  

 私は今夏にマレーシアに行った。それが人生初の国外である。まさか学生のうちに国外に行けるなんて思ってもみなかった。空気、言葉、すれ違う人、食べ物、看板、そこは何もかもが新鮮で私の知らない世界だった。
 マレーシアは多民族国家で、マレー系、中華系、インド系の人たちが暮らしている。食事はマレー料理、中華料理、インド料理と色々な国の料理を食べることができた。また、宗教、言語も様々だ。マレーシアの人は最低でも2か国語以上話すことができる。私のホストファミリーは中華系で、家にいるときは中国語を、学校ではマレー語を、私には英語で話してくれた。なぜそんなに英語が話せるのか聞くと4歳から英語の勉強をしているそうだ。私も4歳から英語を勉強していれば彼と普通に会話できていたのだろうかと思うと少し残念な気持ちになったが、最初は聞き取るのが難しかった英語もマレーシアで過ごすうちに耳が慣れてきて楽しく会話することができた。それはきっとセントフランシスの学生さんがたくさん話しかけてくれたり質問してくれたからだと思う。
 ホストファミリーと過ごす時間はとても楽しいものだった。1日目はJonker Walk という、週末だけ開かれるお祭りに連れていってもらった。道中には屋台がたくさんあり、少し道を外れた場所ではパフォーマンスをしている人もいた。そしてこれはホストの家に帰ってから気付いたことだが、やたらとお風呂に入れと言われる。外出後、就寝前、起床後、毎回部屋に来てお風呂に入るか尋ねてくる。断ってからは言われなくなったのできっとおもてなしだったのだろう。2日目は6人で、日本でいうイオンのような場所に出かけた。みんなでワーワー言いながら6Dのジェットコースターに2回も乗ってすごく楽しかった。その日でかなり距離が縮まったと思う。3日目はセントフランシスの生徒さんとみんなでボウリングに行ったあと、夜ご飯でインド料理屋さんに行った。人生で初めて手でご飯を食べた。テレビで見たことはあるが、自分が体験するとは思ってもみなかったのでとても嬉しかった。そのお店のチキンカレーがとても美味しかったので絶対また食べに行こうと思う。4日目は夜にお別れパーティーがあった。学校の隣にあるエクアトリアルホテルの広いところで開かれたので、ホスト以外の生徒さんも来てくれてたくさんの人と話すことができた。むこうの人は写真を撮るのが好きなのか、すれ違う人も少し話しただけの人も、みんな写真を撮ろうという。パーティでも同様、たくさんの人と写真をとった。そこで写真を送るためにインスタグラムをフォローしあったので日本に帰ってきてからも繋がりを感じることができる現代に生まれてきて良かったと思った。パーティが純粋に楽しすぎて明日でバイバイの実感が湧かなかった。実感が湧いたのは別れるときにみんなが泣き始めた時だ。私のホストも隠れて泣いていて、私も泣いてしまった。また必ず会おうと言って別れた。とても充実した5日間の思い出は私の中でキラキラしたものになった。日本に帰ってきて荷物の整理をしているときまで楽しく感じた。今回この青少年派遣事業に参加させてくれた母に感謝しかない。大人になったら自分で稼いだお金でまたマレーシアに行こうと思う。

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