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青少年海外派遣
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スリランカでの学びと今度の目標    高等学校2年     

私がスリランカで最も衝撃だったことは食生活でした。スリランカへ行く前から少し栄養に偏りがあることは知識として持っていましたが、実際に体験してみると、想像を超えて異常に感じました。朝は甘いお菓子とミルクティーに始まり、その後もご飯と間食のおやつで私の胃袋は常にいっぱいだったように思います。私たちへの歓迎の気持ちもあってたくさんの食べ物を用意してくれたのかも知れませんが、どこを訪問しても出てくるお菓子の甘さには苦戦させられました。
 同時に、スリランカの人の健康がとても心配になりました。実際に、スリランカ人の体型を見ていると、手足が長くスタイルがいいのにも関わらずお腹だけが出ているという人も少なくありません。
 また、糖尿病などの生活習慣病の方が多く、心臓・循環器系の病気で亡くなる人が最も多いというお話も伺いました。大きな理由として食生活が関わっていますが、「このような事実があっても、ずっと当たり前に続けていた生活を変えること、意識を変えることはなかなか難しい」と保健師の青年海外協力隊の方がおっしゃっていました。難しいからこそ、文化の違う異国の地で健康への意識改革に取り組んでいる青年海外協力隊の方はとてもかっこよく見えました。言語が全く違うため、伝えたいことがなかなかうまく伝わらなくて悔しいこともあるとおっしゃっていましたが、ゴミ箱に折り紙を貼って注意を引いたり、絵を書いてわかりやすいようにしたり、伝わらないなりに工夫して「伝えよう」としているのがすごく印象深かったです。青年海外協力隊の方のように、情熱を持って真っ直ぐに目の前の人や環境と向き合うことが、信頼関係が築けて人々の意識を変える1番の近道なのだと気付かされました。
 わたしの将来の夢は、看護師になって青年海外協力隊の一員として活躍することです。今回の派遣事業に参加を決めたのも、夢に向かって高校生の今だからできる貴重な経験であると思ったからです。実際、自分が思っていたよりも遥かに素晴らしい経験となりました。青年海外協力隊としての仕事、また海外での生活はそんなに甘いものではないということを再確認できましたし、それ相応の努力と覚悟をしなければならないと感じました。
  でも、青年海外協力隊になって活躍したいという私の夢は、薄れるどころかますます強まりました。青年海外協力隊の方のように、国境や人種の壁を越えて人と真っ直ぐに向き合える看護師になりたいと思っています。そのために今の私がすべきことは英語の勉強だと思います。日本でもスリランカでもあらゆる所であらゆる人に言われます。「英語はできた方がいい」、「できて損はしない」と。わたしよりたくさんの経験をしてこられた方々が口を揃えてそういうので、今の世の中よっぽど英語が大事なんだと改めて感じました。夢を叶えるためにも、今は必死に英語やその他の勉強を頑張っていこうと思います。

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