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青少年海外派遣
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霧島市国際交流協会事務局
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異文化交流  中学校2年 

私の異文化交流は羽田空港から始まった。
 ホームステイ地が同じアメリカワシントン州のピュアラップのメンバーは、年齢が異なるのは当然だが、出身地も鹿児島・福岡・大分・佐賀・沖縄・東京と異なり、これまで他県の人とほとんど交流のなかった私にとっては、日本人同士でありながら微妙に違うイントネーションや方言に言葉の壁を感じた。また、通っている学校もインタナショナルスクール・有名私立大学の付属中・同級生が11名しかいない離島の公立中等で、私とは恐らく違う彼らの学生生活に非常に興味をひかれた。このように様々な環境から集まり、私の好奇心を刺激してくれるメンバーとの出会いに異文化交流の始まりを感じたのだ。
 羽田(日本)から合計13時間のフライト後、いよいよアメリカでの異文化交流が始まった。幸運なことに私は外国での異文化交流にあたり多くの人が不安を抱く言葉と食事で苦労することはなかった。
 まず言葉。他県メンバーで話す日本語には「えっ!?何を言っているのか分からない。○○の日本語おかしいよ。」と、言っていた私だがホストファミリーとの会話は、その場のシュチュエーションで大体の言っていることは理解できたし、ジェスチャーと単語を並べただけの私の拙い英語もホストファミリーはちゃんと耳を傾けてくれたからだ。
 次に食事。朝食のシリアルは苦手だったが、平日学校に持って行くお弁当は楽しみだった。数日続いたチーズとハムのサンドイッチに「飽きたなぁ。」と思っていたら、私がそれを伝える前にパスタやタコス等バラエティーに富んだ物を持たせてくれるようになったからだ。
 夕食は希望を聞かれ、回転寿司や中華麺を食べに連れて行ってくれることもあったが、基本は料理上手のホストマザーが魚のムニエルやハンバーグ等の手料理を振る舞ってくれた。
 予想以上に快適なホームステイ生活の中で、私が「異文化」と感じ、どうしても馴染めなかったのがハグの習慣だ。ホストマザーやホストシスターとは女性同士なので抵抗無くできた。またホストファザーは肩を寄せ背中を「トントン」と軽く叩く遠慮がちなハグだったので大丈夫。でも大学生のホストブラザーは女性陣と同じように、「ギュっ」と抱きしめるのだ。ハグの習慣が無い日本から来た私が、24日間という短い期間で異性とのこの習慣を身につけるのは難しく、結局最後まで抱きしめ返すことはできなかった。「Dylan、ごめんね。照れ臭かったんだ。」
 帰国後、発熱と夏休みの宿題に追われ、楽しかった異文化交流の日々から一気に現実に引き戻されてしまったが、この夏の体験が私の一生の宝になることは間違いないだろう。そんな風に思えるすばらしい体験をさせてくれた全ての方に、この場をかりて感謝の気持ちを伝えたい。
 「有難うございました。」