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青少年海外派遣
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霧島市国際交流協会事務局
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貴重な二十四日間     高等学校2年     

 私は七月二十七日からアメリカのカリフォルニア州サクラメントへホームステイに行きました。行く前の心情は、事前学習会等があったためよく覚えています。本当に不安でおしつぶされそうでした。ですが、絶対に楽しいよ、という周りの声にはげまされ日本を出発しました。
 私はE班の班長を任されていて、上手くまとめられるか不安でしたが,班のメンバーは人数確認の時は自分から合図してくれたり、班活動の時は積極的に行動してくれてすごく助かりました。 
 アメリカでは、平日は学校へ行きます。大体九時に始まり四時に終わります。午前中はティーチャーコーディネーターの方が英語のフレーズを教えてくれます。ホストファミリーに使ったら喜ばれる言葉から若者が使う言葉まで、毎日メモしたノートはいっぱいになりました。午後は毎日異なる活動をしました。ボランティア活動をしたりホストファミリーとサンフランシスコやジェリービーンズ工場に行ったり、カーウォッシュをしたりして全てが日本ではできない体験でした。その中でも、日本とアメリカの行事の紹介が印象に残っています。日本のお正月や七夕、アメリカのクリスマス等行事の際に食べるお餅やケーキなどたくさんの料理も用意してすごく楽しかったです。私たちの班は節分を発表しました。日本の行事を英語で表すのはすごく難しいことでした。班の中のもう一人の高校生と必死に翻訳している中、残りの2人の中学生は発表に使うパネルや鬼と豆を投げる人のマネを練習して4人で協力して仕上げることができました。それからは説明を何度も何度も先生に見せ、発音を直してもらいアメリカの方に伝わるようにしました。本番はすごく緊張したけど、堂々と発表でき、笑いもおき、大きな拍手をもらうことができました。とても良い経験でした。私は二家族の家に半分ずつ滞在しました。
 一家族目は小さい子がいる七人家族の大家族でした。毎日のようにプールで泳ぎ、ホストファザーと料理を作りました。ちょっとしたことを言う英語も分からずホストファミリーとの会話に苦戦していた日々を思いだします。何度も言ってくれたり、易しい英語でゆっくり話してくれたりしてくれて私も日に日に聞きとれるフレーズが多くなっていきました。正直、最初の一週間は日本に帰りたいと思いました。聞こえる全ての言葉が英語というのは、想像以上に疲れました。一日中英語のリスニングテストをしているようでした。そこで、話しかけられるだけでなく自分から話しかけてみようと思いました。すると、皆一生懸命話をきいてくれて、うなづいてくれて、面白いくらい毎日が楽しくなりました。別れの日が近づき、ある日ホストマザーは亡くなった六人目の子供の話をしてくれました。本当は八人家族のはずだったのです。なぜかホストマザーの話す子供の話が良く理解できました。心が通じ合った気がしました。そんな深い話までできる仲になり、ホストファザーは冗談を言ってくるようになりました。お客様としてではなくて一緒に素で笑い合えるようになれたことがすごく嬉しかったです。
 二家族目は同じ年の子がいる家でした。私たちにアメリカの文化を体験させようと、朝からコーヒー屋さんに行ったり、学校帰りはアイスを食べに行ったり、朝から夜までずっと楽しかったです。ホストマザーはたくさん喋ってくれて、私の日本の説明も聞いてくれました。本当にたくさん語り合いました。
 八月十八日、お別れの日になり前のホストファミリーもパーティーに来てくれました。それぞれ感謝を伝え、ぎゅっとハグされた時は涙があふれていました。二十四日間のホストファミリーの優しさに包まれた日々を思いだしました。本当にこの事業に参加して良かったと感じた瞬間でした。

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