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青少年海外派遣
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     カンボジアで感じたこと    高等学校3年   

私がカンボジアで感じたことは、みんな温かく、家族をとても大切にしているということです。村に着いた初日、ファミリーが何かを一生懸命伝えようとしてくれているのは分かるのですが、どうしても意味が分からずこれから一緒に生活できるのかとても心配でした。しかし、それでもファミリーがずっとにこにこしながら今度はジェスチャーも使って、どうにか伝えようとしてくれていることがとても嬉しくて、私もジェスチャーや指差し会話帳を使って何とか通じ合えるようになりました。私のステイ先では、夜ご飯は絶対に家族が全員揃ってから食べていて、食べ終わった後もみんなでそのまま一緒にテレビを観たり話をしたりしていました。その時間に近くの親戚が集まって来るので、お土産として持っていったカレンダーを使って日本について教えたり、みんなスマートフォンを持っていたのでそれを使ってクメール語を教わったり日本語を教えたりしました。その中で、上手く言葉が話せなくても笑う人も馬鹿にする人もなく、むしろ教えてくれたり上手く言えた時にはとても褒めてくれたりしたので、一緒に会話をとても楽しむことができました。そして、村のことがとても大好きになりました。
 4日間のホームステイ中に現地の小学校に視察に行った際、3つの小学校で青年海外協力隊として勤務している深町隊員から聞いた話の中に、先生達が定時で帰るときの理由のほとんどが家族関係、というものがありました。奥さんや子どもが風邪をひいたら、その風邪の程度に関わらずみんなすぐに帰る、とおっしゃっていて、日本ではよく思われないことがカンボジアではあたりまえに受け入れられている、この差はなんだろうと思いました。
 そのほかにも、先生が自分の子供を学校に連れてくることがあるそうで、その時には生徒が面倒を見てくれたり、年配の先生が子育てのいろんなことを教えてくれたりする、みんな基本的に家族が1番、仕事は2番、とおっしゃっていました。深町隊員は、カンボジアのそういったところはいい所だと思うとおっしゃっていて、私もそれはとても素敵なことだと思いました。そして日本もそうなればいいのに、と思いました。

 しかし、そんなカンボジアにも、まだまだ問題点はたくさんあります。道路にごみがたくさん落ちていたり交通ルールが全然守れていなかったり、教育を受けられない子供が大勢いたりします。日本では当たり前のこと故に、驚きが大きくまたそれらはどうしたら改善されるのかとても考えさせられました。
  私はまだ将来の夢が決まっていません。だからこそ、今回見たものがとても大きく影響すると思います。カンボジアで経験したことは、日本では絶対にできないことがとても多くありました。私にとってこの経験は、唯一の宝物になりまた絶対に無駄にしたくないと思うものになりました。そんな経験をさせてくださったみなさん、本当にありがとうございました。

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