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青少年海外派遣
イベントレポート
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霧島市国際交流協会事務局
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        世界の目       中学校3年        

  感動と驚きにあふれた8日間でした。今回の事業へ私は二次募集から応募しました。一時募集の際から「参加したい」という思いはすごくありました。しかし、一時募集には応募しませんでした。それは私が受験生だからです。「夏を制す者は、受験を制す」という言葉があるように、夏休みは志望校への道を左右する重要な時期です。そんな時期に、丸8日間勉強しないということは他の人から8日間の遅れをとるということになり、「リスクがあるのではないか」と私は思いました。迷った末、今回は見送ってしまいました。
 二次募集の際も、すごく迷いました。しかし将来の夢に迷っていた私に先生が「視野や価値観が絶対変わるから行ってみても良いと思うよ」と声をかけてくださり、応募することにしました。
 実際に行ってみて、本当に視野も価値観も変えられる経験ができました。一番印象に残ったのは宗教による生活の違いです。食事やマナー、服装や学校までもが違うということにすごく驚きました。学校見学があった時も、男女で分けるところや学年ごとで分けるところ、制服がシャツのところや全身を覆うような服のところなど、それぞれの学校によって大きく違いました。どの学校にもそれぞれの良さがあって楽しかったです。日本では味わえないビジャブの体験や、キリスト教の教会での礼拝などもでき、それぞれの苦労も知ることができたと思います。
 3日間のホームステイでもたくさんの体験をすることができました。私のホストファミリーは本当に多くの場所に連れて行ってくれて、食やマラッカの人々の暮らしに触れ合えました。その中でも特に、食べ物の違いをとても体感できたと思います。マラッカにはたくさんのフルーツがありました。身になじみのあるマンゴーや初めて食べるランブータン、マンゴスチンなど、どれもすごくおいしかったです。主食には、焼きそばやラーメンに似ているものがあり、中華系の人々が多いマレーシアならではなのかなと思いました。日本の家族とステイ先での家族では食事の頻度や量、味にとても差がありました。ステイした中で、1番「食」ということで苦労したかなと思います。でも、優しく話しかけてくれるお母さんや娘さん、紳士で気を配ってくれるお父さんやホスト、ホストの友達の方々に出会えたのがホームステイでの一番の感動でした。マラッカで出会えた人は、みんな優しくて、楽しい人達でした。この海外派遣でたくさんの壁を痛感し、たくさん考え、そして価値観を変えることができました。国の違う人々とコミュニケーションをすることで、自分の英語力を痛感したり、自分とは違う考えを知ることができました。SFIの人々と出会えた事で、日本の学校とマラッカの学校の違いを学べて、たくさんの楽しさを体で感じられました。ホストファミリーと出会えた事で、あらためて人の温かさを感じ、たくさんのマラッカの文化に触れることができました。マレーシアの人々と出会えた事で、自国愛の精神を知ることができ、互いを認め合う強さとたくましさを感じることができました。
 そして、今回の海外派遣での全ての出会いで、世界の広さ、自分の弱さを身をもって感じ、何よりもたくさんの愛や優しさを身にしみて感じることができました。そして私には、将来の目標ができました。一つは、お世話になった方々に会いにもう一度マラッカへ帰るということです。自力でお金を貯めて、自力で行きます。
 もう一つは、将来世界につながる仕事をすることです。どんな形でつながるかは決まっていませんが、仕事を通してたくさんの人々に愛を届けたいです。マラッカをはじめとするマレーシアの皆さん、同じ派遣生の皆、国際交流協会の原田さん、田中さん、貴恵さん、三島さん、タンさんなど、今回の派遣事業に関わってくださった皆さんにたくさんの愛をもらいました。本当にありがとうございました。そして、たくさんの感動を、最高の体験を与えてくれて、本当に、本当にありがとうございました。

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