Home
青少年海外派遣
イベントレポート
Information



霧島市国際交流協会事務局
〒899-4332
霧島市国分中央3丁目45番1号
霧島市役所市民活動推進課内
TEL:0995-45-5111(内線1531)
kokusaikoryu@po.mct.ne.jp

     マレーシアを訪れて     中学校2年      

 1学期の半ば、中学校の英語担任の先生から、「アメリカには行けないかもしれないけど、マレーシアには行けるみたいよ。どうする?」と言われた時、僕は戸惑うことなく、「はい、マレーシアに行きたいです。」と答えた。なぜならアメリカは3週間のホームステイと期間が長かったからである。高校2年生の兄とアメリカに行けないのは残念だけど、全く英語に自信がなかったので、8日間というマレーシアの方が僕にとっては都合がよかった。
 僕は霧島市国際交流協会青少年海外派遣事業で、7月26日から8月2日までの8日間、マレーシアに派遣生として参加した。今年は中学生10名、高校生3名の合計13名、同じ時期に鹿児島市からも8名の参加があった。
 出発前にシビックセンターで行われた2回の事前学習では、マレーシアのプロフェッショナルの三島さんの話がとても興味深かった。マレーシアの気候風土や人柄、食文化や観光のことなどを楽しそうに話す三島さんは、きっとマレーシアが大好きなのだなあ、と思った。何度も引率でマレーシアを訪れているらしく、今までの派遣生の失敗談なども話してくれた。特に僕は、果物の王様と呼ばれる強烈なにおいがするドリアンが食べられると聞いてとても楽しみになった。
 また、マレーシアの人気の飲み物「ハンドレッドプラス」を飲んでみたいという楽しみもあった。そしてマレーシアで訪れる中学校(SFI)で披露するパフォーマンスでは、国分中学校の女子と二人で剣道をすることになった。最初は恥ずかしくていやだったけど、マレーシアの人たちに僕が今までやってきた剣道を見せることが出来ると思うとうれしい気持ちになった。出発前に少し小さくなって要らなくなった胴着や向こうであげてきてもいい竹刀を準備しているときは、ワクワクして早く行きたいと思うようになった。
 マレーシアの暑さは、日本の夏とあまり変わらなかった。しかし日本と異なるのは、朝早くから学校が始まり昼で終わるところだ。暑くて汗をかく日中には、ひんぱんにシャワーを浴びたりもした。
 4日間のホームステイでは、ホストファミリーとボーリングに行ったり、屋台巡りをしたことが一番楽しかった。ぼくは単語とジェスチャーで何とか思いを伝えたが、もっと英語を話すことが出来たら会話も楽しむことが出来たし、さらにたくさんの思い出が出来たと思う。救いはホストファミリーのお母さんが日本語を話せることだった。
 日本との違いで驚いたのは、ほとんどの食事を外食で済ませるところだった。飲食できる屋台があちらこちらにあり、おいしく安いので滞在中外食は楽しみの一つだった。期待していたドリアンはにおいがきつくて食べられなかったが、ランブータンやマンゴスチンはとてもおいしかった。SFIでのパフォーマンスでは剣道で盛り上がった。剣道をやっている人がいることを知り、とてもうれしかった。
 今回ぼくがマレーシアを訪れて一番に感じたことは、やはり言葉の大切さだった。会話がうまく出来ないとお互いの思いを伝えられなかったので、もっと英語を勉強したくさん話せるようになりたいと思った。そしてマレーシアの食文化や宗教などを体験することによって、世界にはさまざまな国があることを知り、それを理解することが大事だと思った。
 僕は日本のことをまだまだ知らないことばかりだけど、これからも勉強をしていろいろなことに興味を持ち、知識や経験を深めていきたいと思う。そしてもし機会があったら現地の人たちと一緒に剣道の稽古をしたいと思う。

Copyright(C)2009 霧島市国際交流協会