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青少年海外派遣
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霧島市国際交流協会事務局
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      LOVEマレーシア     中学校3年      

 「マレーシア」と聞いて当初全くトキメキを感じなかった私。でも帰国後、空港に迎えに来ていた母に言った第一声は「マレーシアに永住しようかなぁ。」と一変していた。現在もその熱は冷めず部屋の本棚にはマレーシアに関する書籍が、週1冊ペースで増えている。今回の8日間の滞在はこの国の魅力を知るきっかけには十分であった。
 魅力その1は国民性である。私が出会ったマレーシア人は非常に明るくフレンドリーだった。ホストの通うSFIを含む4つの現地学校(日本で言う中高一貫校)を訪問したが、彼らは大きな歓声と拍手で私たちを迎え入れ、披露した舞台パフォーマンスも見様見真似で一緒に踊り盛り上げてくれた。ソーシャルメディアの普及も進んでおり、男女問わずインスタグラムのアカウントやラインのIDを気軽に聞いてくるのだ。お陰でコミュニケーション面の苦労を感じずにすんだ。
 魅力その2は食事である。果物の王様ドリアンの試食をしたがこの体験に関しては「悪夢だった」の一言である。だがサテーやナシレマは美味しかった。マレーシア料理が口に合ったことが食事を魅力に挙げた一因ではあるが、最大の理由は食事が常に外食であるということだ。ホストマザーは専業主婦だったが、家庭で一切料理を作ることはなかった。作らない=(イコール)調理時間が不要なだけでなく、茶碗洗い等の後片付けと食料品の買い出しも不要である。私の母を始め日本人が家庭で食事を作るために占める多くの時間を省けていることに「それでいいんだぁ。」という驚きと魅力を感じたのだ。
 魅力その3は言語力のレベルの高さである。私のホストは中華系マレーシア人で中国語、マレー語、英語の3つの言語を相手により使い分けていた。訪問したマレー系や中華系学校の生徒たちも同様で、私たち日本人とのコミュニケーションは英語。「アジアでシンガポールに次ぎ2位」といわれる彼らの英語力の高さは「英語ネイティブ?」と感じるほど素晴らしく、拙い英語しか話せない私にとって非常にうらやましかった。この国が日本人の永住先としてだけでなく、英語の語学留学先として人気があるのも納得である。
 セントラルマーケットで人生初の値切り交渉をした時のドキドキ感。
 チャイナドレスを着せてもらった時の照れ臭さや嬉しさ。イスラム教徒女性がビジャブを巻いた姿を目で追った好奇心。様々な思い出と感情が「またマレーシアへ」という気持ちにさせる。
派遣募集開始当初、私はマレーシア行きを躊躇していた。あの時一歩を踏み出す勇気がなければ、素晴らしい体験や出会いのチャンスを逃していたことになっただろう。
 今回私は「結論の出ないことをいつまでも頭で考えるより行動!!」という教訓を得ることもできた。
 最後になったがこのかけがえのない機会を与えてくれた全ての方々に感謝の言葉を伝えたい。
 Terima Kasih(マレー語でありがとう)
 

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