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       特別な夏     高等学校1年      

 私は、この夏、将来の大きな財産になると確信し、マレーシアへのホームステイに挑戦しました。マレーシアのホームステイを通して、これまでに感じたことのない思いや、多くの気づきがありました。 
 まず、言語についてです。私のお世話になったホストファミリーはインド系のマレーシア人の方でした。日常会話はマレー語のはずですが、英語で話すときもありました。そして英語での問いにマレー語で答えるなど、日本では信じられない光景もありました。私のホストは、なんとマレー語と英語の他に、タミル語、北京語まで流暢に話すことができるそうです。マレーシアの方は外国語に対する意識が日本人より高いと感じました。 次に、伝統に対する意識についてです。ホストファミリーと徐々に打ち解けてきた頃、ミニマレーシアというマレーシアの伝統的な家が並ぶ観光地に行きました。ホストが一つ一つ、家や昔の道具について丁寧に説明してくれました。日本人は、日本の昔の家や昔使われていた道具について、外国の方に即座に説明することができる人は少ないと思いますが、堂々と自信を持って説明している現地のホストたちの姿を見ると、自分たちの文化に強く誇りを持っていると感じました。
 またそこでは、インドの伝統的な踊りが参加型であり、日本人である私たちは遠慮してなかなか舞台に出ようとしませんでした。しかしマレーシアの方々は自ら参加していて、日本人も見習うべきだなとも思いました。写真を撮るときも、私たちは人前が恥ずかしくてピースサインくらいしかしませんが、まるでモデルさんかのようなポーズを決めます。国民性がこんなにも違うのかと驚きました。私自身もホストマザーやホストファザーに何度も「Don’t be shy.」と言われました。
 ホストファミリーと過ごす時間は、シャイな私にとってとても緊張の連続でしたが、ステイ先での生活では、辛い料理が苦手な私に辛いスパイス抜きの料理を作ってくださったり、定期的に「大丈夫?」と声をかけてくださったりと、赤の他人の私をまるで家族の一員かのように接してくださいました。
 今までに見たこともない街に飛び込み、文化に触れることは、不安もあったのですが、とても貴重な経験となりました。なによりも人の温かさにとても感動しました。言語能力が不十分な私を快く迎え入れてくださったり、食べ物にも配慮してくださったりと、ホストファミリーには感謝してもしきれないほどです。
 この夏の経験は、これからの私の人生の財産、宝物となりました。
 次は家族でマレーシアを訪れたいと思います。

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