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青少年海外派遣
イベントレポート
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霧島市国際交流協会事務局
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    ホームステイを終えて    中学校3年 

この夏、人生で初めての海外へのホームステイをした。ステイ地はアメリカのカリフォルニア州のソノラという町だ。ソノラは霧島市と姉妹都市であるため、出国前もどこか安心しているところがあった。
 ソノラに到着してまず思った事は、自然がとても豊かだという事だ。3週間そこで過ごしていると、リスがいるのは当たり前の事という認識になり、スタディセンターであった教会に鹿が出ても、家の庭に七面鳥がたくさんやってきてもさほど驚かなくなった。野生の動物がたくさんいるのは当たり前、という環境が、「私が住んでいるあたりと似ているなぁ」と安心できた1つの要因であったかもしれない。
 次に思った事は、家がとてつもなく広い、という事だ。ステイ期間に他の家に行くこともあったのだが、自分がステイした家を含めてどこもとても広かった。おまけに車もとても大きい。うちの場合はプールまであった。日本とは比べ物にならない程豪華で、素晴らしい時間を過ごすことができた。
 また、私はアメリカで「自分のまだ完全でないところを直したい」と思っていた。英語もその一つだ。読み書きができても、話すことができないのならほとんど意味が無いと私は考えている。だからこの機会に苦手だったスピーキングを得意にしたい、と思っていた。ある日、ホストシスターであるエマと会話をしていると、エマに「あなたの基礎的な英語はとってもいいね」と言われた。私にとってその言葉は最上級のほめ言葉であったため、とても嬉しかった。その日から、それまでよりも自分の英語力に自信がついて、積極的に話しかけにいけるようになった。
 また、自分の性格も変えたいと思っていた。向こうに行くまでの私は自ら積極的に何かを行う、ということはあまりしないで、自分の意見もあまり言えないでいた。だが、アメリカの人はそうではない。正しいと思った事は自らしていくし、自分の思った事ははっきりと言う。その姿を見て、とてもかっこいい、と思った。それから日本に帰ってからは、自主的に行動するようになったし、思った事を心に留めるだけでなくちゃんと言葉にして相手に伝えるようにもなった。これらの事はアメリカに行ったから変われた事だと思う。
 そして、夢もできた。今までの夢はただ医師になるだけだったが、ホストファザーの活躍を見て、「ホストファザーの病院に勤務する医師」になりたいと思うようになった。
 今回のこのホームステイはアメリカと日本の文化交流の場を与えてくれただけでなく、私を人間として成長させてくれた大変充実したものであった。これで学んだことを今だけの「思い出」として留めないで、これからの人生で役に立ついい「経験」としてこれからの生活を実りあるものにしていきたい。