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マレーシア派遣報告書
高校1年

今年の夏、私は二度目の挑戦をした。それはホームステイをしに、海外に行くことだ。きかっけは五年前。小学六年生の時、韓国にホームステイをしに行ったことだ。そのときに、文化の違いや話している言葉の違い、韓国の子たちとの交流を通して、また海外に行きたいと思い、コロナが落ち着いた今年、挑戦したのだった。
 参加が決まったのは、家に一通の手紙が届いたときだ。正直、とても不安だった。言葉は通じるかな、ホストファミリーはどんな人たちかな、ご飯はおいしいかな。不安と緊張で前日はお腹が痛くてあまり眠れなかった。マレーシアに行くまでは、マレーシアがどんな国なのか全く想像もできなかった。
 ついに出発の日。朝はとても早かった。しかし、楽しみで苦ではなかった。マレーシアまではバンコク経由で約半日かかった。マレーシアに到着したころには、もう夜だった。まずマレーシアに着いて最初に思ったことは、空港のにおいが違うことだ。日本とは違う独特なにおいだった。私たちには無臭に感じる日本の空港は、少し醤油のにおいがするらしい。
 次の日。この日はマレーシアの観光地をたくさん回った。まずはモスク。モスクはイスラム教の礼拝堂で、ひざまずく場所や集まりなどを意味するそうだ。モスクの中に入るときは、靴を脱ぎ、肌を見せないようにするローブを着た。暑くて脱ぎたくなったが、これが文化の違いなんだと実感した。中はとても広かった。きれいな模様の壁があったり、結婚式を行う部屋があったりした。また、ブルーモスクやピンクモスクなど建物の色もいろいろあってかわいかった。観光地を巡って昼食を食べ終わると、ついにsfi(交流したマレーシアの男子校)に行き、ホストファミリーと対面するときが来た。交流する学校が男子校であると聞いたときから、不安でいっぱいだったが、みんな親切で安心した。ホストファミリーも優しい人たちで、緊張がほぐれた。
 マレーシアに行き、ホームステイをしたうえで、驚いたことがいくつかある。一つ目は、起床時間が早く、寝る時間が遅いことだ。私は、毎朝五時に起きて学校に行く準備をし、夜は夜中の一時すぎに寝る。この生活を一週間続けただけでもきつかった。二つ目は、食事の回数が多いことだ。多い時で、一日に五食した日があった。朝起きてホームステイ先で食べる少量の朝ごはん。学校について食べる遅めの朝ごはん。昼食。軽食にしては量が多い軽食。そして、夕食。私のお腹は、常に満腹だった。三つめは、食事がほとんど外食だったことだ。朝食も夕食も外食だった。五日間ほどホストファミリーと過ごして、家でご飯を食べたのは、ほんの二・三回。それも、買ってきたものを食べるということで、家で作られた料理を食べたことがなかった。他の日本の子にも聞いてみても、みんな同じような感じだったのでとても驚いた。四つ目は、トイレだ。トイレットペーパーが無かったり、有料のトイレがあったりした。日本のトイレはとてもきれいだなと感心した。最後は、マレーシアは多民族国家のため、マレー系の人や中華系の人、インド系の人などがいたことだ。日本ではほとんど日本語しか聞こえてこないが、中国語やマレー語など、たくさんの種類の言葉が聞こえてきてとても新鮮だった。そのため、文化も様々だった。私のホストファミリーはインド系の人達だったため、サリーを着たり、額にビンディーという赤いシールのようなものを付けたりした。また、中華料理やマレーシアで有名なフルーツを食べたりした。日本とは何もかもが違っていたので驚きの連続だった。
 sfiの子たちと別れる前日、私たちはお別れパーティーをした。そのころには、初めて会った日とは比べられないほどみんな仲良くなっていた。パーティーの最後に踊ったダンスは、今までで一番楽しかった。国籍も年齢も違うけど、こんなにも仲良くなれるんだなと感動した。
 お別れの日。バスの来る時間が迫ってくるにつれて、もうお別れかと実感がわいてきた。たくさんの写真も撮った。次はマレーシアの子たちが日本に来ると言ってくれた。男の子が泣いていたので、私もつられて泣きそうになった。バスに乗るとみんな帰りたくないと言っていた。みんな同じ気持ちだった。
 マレーシアに行く前は不安で行きたくないと思ったこともあったが、今は、行ってよかったと思う。毎朝、緊張でお腹が痛かったが、それでも、行ってよかったと思う。文化の違いや、マレーシアの人たちの温かさ、日本にいては気付かない日本の良さなどを多く気付くことが出来た。本当に貴重な体験ができた。


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