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人の温かさ
高校3年
 今回の派遣事業で、私は東南アジアのカンボジアという国に行った。事前研修でトイレが水洗でないことや虫がたくさんいることを聞いて、とても不安になったことを覚えている。現地の公用語であるクメール語も、基本的な挨拶程度は習ったが、コミュニケーション面での不安はとても大きかった。
 飛行機での移動を終え、2日目はとうとうホームステイ先のドゥーンデアブ村があるシェムリアップに6時間かけてバスで移動した。村の人達との対面では、受け入れてもらえるかとても心配だったが、村の人達はとても笑顔で明るく私達を出迎えてくれた。村の人達の笑顔に、私の心配も吹き飛んでしまった。しかし、ホストファミリーの家に移動してなんとかコミュニケーションを取ろうとするが、クメール語は通じず、ジェスチャーも日本と違って見えるため、意思の疎通をとるのがとても難しかった。時には無理をして笑うこともあった。
 しかし、2日3日とホストファミリーとともに過ごすうちに段々と思いが通じるようになってきて、コミュニケーションを取るのが楽しくなった。水洗式でないトイレも、冷たい水のお風呂も、慣れてみればどうってことなかった。ホストマザーが私のために洋服を買ってきてくれたときはとても嬉しかった。4日目は終日ホストファミリーと過ごした。私より一つ年上のホストファミリーが庭に植えてある植物の名前を教えてくれた。庭には日本では考えられないくらい沢山の植物が植えられていて、中にはドリアンやバナナなどもあった。隣の家の4歳ほどの男の子が花を持ってきてくれた。どれも日本では見られないような明るい色の花で、とてもきれいだった。このときには自然と笑顔が溢れていた。
 5日目は、村とのお別れだった。最初は不安でいっぱいだったホームステイも最後には終わりたくないものになっていた。お別れのときは涙が溢れた。ホストファミリーがハグをしてくれて、本当に温かい人達だと思った。ドゥーンデアブ村は、村人が一つの家族のようで、皆が温かくとても居心地が良かった。名残惜しく思いながらバスに乗ると、村の人達は見えなくなるまで手を振ってくれた。カンボジアの人達の温かさを知れる5日間だった。
 今回のホームステイで、言語以外のコミュニケーションの大変さ・楽しさを知った。言語や文化も違えばジェスチャーも変わってくる。最初はもどかしいこともあったけれど、表情やジェスチャーを駆使して一生懸命伝えれば、思いは伝わる。思いが伝わったときにはこの上ない喜びを感じることができる。コミュニケーションが苦手な私にとってとても良い経験となった。そして、たとえ言語が違い、通じなかったとしても、笑顔は絶対に通じるということも学んだ。ホストファミリーや村の人達、訪問先の学校の学生も皆笑顔で接すれば楽しい気持ちになる。この経験は私にとって一生の宝物だ。


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