今回、異文化交流に興味を持った私は、海外派遣事業に応募し、26日間のホームステイに参加しました。ステイ地はアメリカのワシントン州バンクーバー。素敵な街で素敵な出会いがたくさんありました。
派遣生に決まったときはとても嬉しかったけど、いざ出発となると、何もかもが初めてで未知の世界、やはり不安な気持ちがありました。しかし、アメリカの無辺で鮮やかな緑に映えるたくさんの建物や住宅、このような新鮮で美しい風景を目の当たりにし、私の胸は高鳴りました。そして、ホストファミリーがとびっきりの笑顔で歓迎してくれて、ハンバーガーを食べさせてくれました。この日の彼女たちの温かさとハンバーガーの味は、決して忘れられません。お陰で初日から不安はなくなり、新生活への期待と喜びで満ちていました。
平日は9時から12時までが授業で、英語やアメリカの文化を学びます。昼食は各自家から持参し、外や教室で食べます。私はパンにハム、ベーコン、チーズ、レタスを挟んでサンドイッチを作り、おやつのチップスをリュックに入れて、外の公園で派遣生の友達やTCの方とランチを楽しみました。それから4時までダウンタウンでショッピングをしたり、消防署や高齢者施設を訪れたりして、社会勉強をしました。アメリカの人は皆フレンドリーで、Are
you from abroad?と気さくに話しかけてくれて、私たちを歓迎してくれました。消防署の人たちもとても親切で、街中で会った時は手を振ってくれました。高齢者施設では、折り紙を作ったり、習字を書いたり、日本の文化を伝えることができました。言語が分からなくても、互いの文化を交流し、理解し通じ合うことができて嬉しかったです。毎週水曜日はFild
Tripでビーチや動物園、ボウリング、滝と、様々な場所へ行きました。やはりどの場所も広大で、見るものすべてが輝いていました。ビーチの傍にあったお店でメリーゴーランドの回転の速さに驚いたり、動物園の、森の中を冒険しているような世界観、そして自由でくつろいでいる動物たち、あまりのラフさに友達と笑いあったり、滝の勢いのある水量に見惚れたり、どれもとっても楽しくて、大切な思い出です。休日は学校がなく一日中ホストファミリーと過ごせる日でした。ホストファミリーやTC、そこにホームステイしている友達と一緒にポートランドでショッピングや食べ歩きをしたり、ホームパーティをしたり、アルパカファームや歴史資料館へ行ったり、毎週色々な場所へ連れて行ってくれました。ホストファミリーと過ごす時間は私にとって最もかけがえのない宝物です。ホストマザーは、わが子のように愛情を注いでくれ、いつも私のことを気にかけてくれ、私を楽しませようと最高のおもてなしをしてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
この26日間で気付いたことは、失敗を恐れず、チャレンジすることが大事だということです。チャレンジすると、たくさんの可能性が広がります。英語も伝えようという意思があると、相手は耳を傾け、理解しようとしてくれます。そこで繋がりが生まれると私は思います。私が感じたのは、アメリカ人はYesかNoかはっきりしているのを好むが、自分の意見をしっかり持っていて、YesでもNoでも肯定してくれる優しさがあることです。反対に、日本人は中立を好む傾向があり、自分の意見と違っても相手に合わせることもあり、共感を大事にしているのではないかと私は思います。どちらも素晴らしい文化で、この両方を知ることができて良かったと思います。
私の最も嬉しかったことは、皆と出会えたこと、言語や国籍、人種、様々な垣根を越えて、別れを大変惜しむほど、深いつながりを持てたことです。今後私はアメリカで学んだ文化やチャレンジする大切さ、そして皆で共有できたかけがえのない思い出と経験、これらを将来存分に生かして、共感して肯定し、多様な価値観を理解し大切にし、どんな人とも繋がれる自分になりたいです。今回は、本当に素晴らしい経験をすることができました。この事業を支援してくださった全ての皆様、現地での皆様に、心から感謝します。ありがとうございました。
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