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発展途上という先入観を超えて
中学3年

私は鹿児島県青少年国際協力体験事業訪問団の団員としてベトナムに派遣される貴重な体験を得た。この体験は私の価値観や世界観を大きく変える転機となった。

 首都ハノイに到着した際,まず目に飛び込んできたのは地震大国日本では考えられないほどの高層ビルが立ち並ぶ光景であった。その近代的な都市景観を前に,「本当にここは発展途上国なのか」という疑問が頭をよぎった。しかし,ステイ先である村を訪れた時その考えは一変することとなった。村の様子は都市部とは全く異なる姿を見せていた。発展しているとは到底言えないような環境がそこにはあり,都市部と地方の経済格差の大きさに驚かされた。ベトナムを訪れる前は都市部と地方を問わず真全体的に発展途上の状況にあると思い込んでいたが,実際には想像以上の経済格差が存在していたのである。

 一方でWi-Fi環境はとても充実していた。都市部,地方を問わずインターネット環境は非常に整備されており先進国をも凌駕するほどの水準であると感じた。この点は私の持っていた発展途上国のイメージを覆す発見であった。

 ベトナムの人々との交流を通じて最も印象に残ったのは,彼らの暖かな人柄である。様々な食べ物や果物を振舞ってくれ,また日本では体験できないような珍しい試みをさせてくれた。この経験を通じてベトナム人の国民性を垣間見ることができ,ベトナムは日本よりも人情に厚い温かな国なのだと実感した。もっとも日本人があまり他人に興味を持たないということもあるだろうが。

 文化の違いについては特に大きな違いを感じることはなかった。強いて挙げるならば食事のスタイルが印象的だった。家にテーブルはあるものの,食事の際はござと呼ばれる床に敷く畳のようなものを広げ,その上に料理を置いて食べたいものを食べたい分だけとって食べるという形式であった。最初は少し戸惑ったが次第にその文化に慣れ親しむことができた。

 驚いたのはベトナムにおける日本文化の浸透ぶりである。年齢を問わずポケモンやドラえもん,ナルトといった日本を代表するアニメや,ボカロなどのいわゆる日本のオタク文化非常に人気であった。それらにあこがれて日本語を勉強をしている人々も少なからずおり,日本のソフトパワーの影響力を肌で感じることができた。

 この体験を通じて経済格差の現実に直面し,「その格差をなくすために自分に何ができるのだろうか」「そもそも自分にできることはあるのか」と自分自身に問いかけることとなった。答えは見つからなかったが,その問いかけ自体が自分をほんの少し成長させたのではないかと思う。

 もともと幼いころから海外への憧れが強かった私にとって,今回の体験はその思いをより明確なものにしてくれた。ベトナムでは困難なこともあったが,それも含めて本当にかけがえのない機会となった。この経験は私の人生観を豊かにし,将来への新たな視点を与えてくれた貴重な財産となるだろう。

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